こんにちは!エスです。
B&Wからワイヤレスイヤホンが6月25日に発売されました。
B&W PI5とB&W PI7の2機種です。
PI7が上位機種となります。
B&W初の完全ワイヤレスイヤホンがついに登場です。
「B&Wファンのあなたには是非とも手に入れてほしいイヤホン」となっています。
今回は上位機種である
"B&W PI7"を紹介します。
その前にPI5とPI7の違いです。
ドライバー(音を出すパーツ)
- PI5はダイナミックドライバーのみ
- PI7はダイナミックドライバーとバランスドアーマチュアのハイブリッド
ケースにBluetoothトラスミッター機能(Bluetoothを送信する機能)
- PI5は無し
- PI7は有り
大きく分けてこの2つの違いがあります。
iPhone 12 ProとPI7のケースを接続してみました。
パッとみたい方は目次から。
それでは、見ていきましょう!
- B&W PI7を聴いてみました
- B&W PI7を写真で確認
- B&W PI7仕様
- B&W PI7特徴
- B&W PI7 VS ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 2
- B&W PI7の良かった点
- B&W PI7の気になる点
- まとめ
B&W PI7を聴いてみました
聴いてみた印象は
立体感のある音で低音がパワフル
でした
音の芯が太く立体感のある音でパワフルです。
低音は無闇に広がらずにキレ感を出して勢いを感じます。
分離感も良くベースが気持ち良いです!
シンバルもよく拾い高音域の表現も上手だなと思いました。
ですが、全体の音として聴いてみると低音と高音のチグハグ感も感じました。
少しまとまりが悪いように感じました。
そのためか長時間きいていると少し疲れます。
4時間は聴いていますが、今後エージングをするとどうなるのかな?
音場は前後の音場感はありますが左右は狭いですね。
凝縮された音場に感じます。
このために音にエネルギッシュさを感じるのかもしれません。
B&Wのイメージは高音が特徴的で凛と鳴るイメージが強くありました。
低音がここまで力強く出ていることに驚きました。
B&W PI7はパワフルでノレる音楽を楽しむことができます。
おすすめ3ポイント
おすすめの理由
・奥行きのある鳴り方で立体感があり音楽を楽しく聴くことができます
・力強い中低音・繊細な高音で気持ち良く音楽を楽しめます
・いろいろな機器とケースを接続しワイヤレス化できるので気軽に音楽を楽しめる
B&W PI7を写真で確認
パッケージ
しっかりした箱です。
購入した色はチャコールです。
イヤホンとケース
B&W PI7のケースとイヤホンです。
色はケースの蓋やイヤホンの上部はゴールド、他の部分はチャコールとなっています。
イヤホン上部のタッチ部はヘアライン仕上げとなって高級感を演出しています。
色使いや加工に質感を出していますが、プラスチック感があり質感は高くはありません。
付属品
付属品一覧
- USB Type-C(Type-C to C)
- イヤホンジャック-USB Type-C
- イヤーピース(S/L)
- マニュアル類
USB Type-Cケーブルは充電やトランスミッターとして利用します。
イヤホンジャック-USB Type-Cはトランスミッターとして利用します。
イヤーピースのMは初めからイヤホンに装着されています。
B&W PI7仕様
ダイナミックドライバーとバランスドアーマチュアのハイブリッドドライバーとなっています。
ドライバーはスピーカーだと思ってください。
低音は深く力強く、高音は解像度の高さがあります。
Bluetoothのコーデックは
- aptX Adaptive
- aptX HD
- aptX LL
- aptX Classic(従来のaptX)
- AAC
- SBC
に対応しています。
バッテリー駆動時間が最大4時間です。
最近のワイヤレスイヤホンとしてはかなり短いですね。
B&W PI7特徴
ケースがBluetooth送信機になる
ケースとスマートフォンなどを付属のUSBケーブルを接続し音楽を再生すると、
自動的にケースがBluetooth送信機になります。
ただし、受信するイヤホンは付属のPI7かB&Wのワイヤレスヘッドホンになります。
BluetoothコーデックはaptX Adaptiveに対応
最新のコーデックに対応しています。
安定した音で音楽を楽しむことができます。
CHECK!
<aptX Adaptiveとは>
電波状況やデータ量に応じて転送ビットレート(280kbpsから420kbps)を可変させることで安定した転送を行うコーデックです。
最大48kHz/24bitまでの伝送を行うことできます。
アプリで癒される
アプリの中でサウンドスケープというものがあります。
自然の音を再生するものですが疲れた時に聴くと癒されます。
B&W PI7 VS ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 2
ゼンハイザー MOMENTUM True Wireless 2(以降MOMENTUM 2と表記)は自然な音で、特徴の違いが大きく出ると思います。
価格帯も近く人気のある『MOMENTUM 2』も気になっている方も多いかと思います。
音質・コーデックの違い・機能などを比較していきたいと思います。
音質の違い
音質
- PI7はパワフル
- MOMENTUM 2はナチュラル
音場・立体感
- PI7は前後は立体感はあるが左右の広がりは狭い
- MOMENTUM 2は立体感はあり音場は広い
PI7とMOMENTUM 2では特に低音に違いを感じます。
PI7は低音重視、MOMENTUM 2はナチュラルな音質です。
音場ではPI7は前後はあるが、左右は狭い。
MOMENTUM 2は全体的に広く立体感があります。
好みの音で選びましょう。
再生時間の違い
再生時間はもちろん長い方がいいに決まっています。
- PI7は最大4時間
- MOMENTUM 2は最大7時間
PI7は短いですね。
実時間はもう少し短くなりますね。
仮に新幹線で東京まで移動することがあるとしたら、九州の方では再生時間は足りないですね。
移動の多い方はMOMENTUM 2がおすすめです。
ノイズキャンセリング性能
扇風機の風をMAXにして違いを比べてみました。
MOMENTUM 2の方がやや静かです。
MOMENTUM 2は装着感が抜群にいいのでそこでの差が大きいと思います。
PI7でもアクティブノイズキャンセリングは効いていますので、ノイズキャンセリングが必要な方には有効です。
ノイズキャンセリングに期待される方はMOMENTUM 2が静かです。
Bluetoothコーデックの違い
PI7・MOMENTUM 2ともaptXが搭載されています。
MOMENTUM 2は通常のaptXのみに対応しています。
PI7はaptX LL(Low Latency)に対応しています。
aptX LLは遅延性能がよいBluetoothコーデックです。
<aptXの遅延の差>
- aptXで70から80ミリ
- aptX Adaptiveで50から60ミリ
- aptX LLでは40ミリ
aptXとaptX LLを比べるとかなりの差がありますね。
スマートフォンなどでゲームや映像を楽しむ方には、aptX LLに対応したPI7を選びましょう。
結果です!
- 音質は低音ならPI7、ナチュラルならMOMENTUM 2
- ノイズキャンセリングやバッテリー持ちはMOMENTUM 2
- BluetoothコーデックはPI7
B&Wファンだけど、ゼンハイザーも気になる方はこちらでレビューしています。
B&W PI7の良かった点
使用していく中で良かったと思った点
Bluetoothコーデック
MOMENTUM 2との比較でも述べましたが、
B&W PI7はaptX AdaptiveやaptX LLに対応しています。
aptX Adaptiveで安定したオーディオの伝送を行えたり、aptX LLでは低遅延でゲームができる恩恵があります。
iPhoneにはない進んだコーデックです。
ですが、次で良かった点としてあげている方法で、iPhoneでもaptX LLを利用することができます。
スマートフォンでゲームや映像を楽しむ方にはぴったりなワイヤレスイヤホンです。
ケースがBluetoothトランスミッターになる
ケースとオーディオ機器などを接続するとBluetoothトランスミッターとして機能します。
iPhone 12 Proとケースを接続してみました。
iPhoneとの接続には
- Lightning-USBカメラアダプタ
- Lightning-イヤホンジャック
どちらかが必要です。
Lightning-USBカメラアダプタを利用する
B&W PI7付属品のUSBケーブルはType-Cなので変換が必要になります。
または、社外品を利用することで接続できました。
ですが、たまに不安定になり音楽が鳴らないこともありました。
Lightning-イヤホンジャックを利用する
B&W PI7付属品のイヤホンジャック-USB Type-Cを利用することで問題なく再生されます。
問題はありませんが、iPhoneの音量を相当(MAX近く)まであげないと音量は取れません。
遅延を検証してみました
Lightning-USBカメラアダプタの方が遅延が大きくゲームは支障が出ます。
Lightning-イヤホンジャックでは遅延を感じませんでした。
ゲームをする場合は、Lightning-イヤホンジャックで繋ぎましょう。
B&W PI7の音質
低音がパワフルなワイヤレスイヤホンです。
GLAYのInto the Wild
オープニングのベースラインが深く出ています。
低音の分離感はとても良く聞き分けることができました。
YOASOBIの夜に駆ける
テンポの良い音調で勢いを感じました。
低音はありますが、ピアノは潰れることなくしっかりとなっています。
中盤のピアノが両耳を行き来するところは気持ちいいですね。
LiSAの炎
ボーカルがしっかりと聞き取れます。
曲間の低音の響きはよく出ていました。
曲を通して重めのアタックを感じます。
アタック感が強めの勢いのある低音が特徴です。
ワイヤレス充電に対応
普段からワイヤレス充電を使用していたらケーブルは面倒。
B&W PI7はワイヤレス充電に対応しています。
バッテリー駆動時間は短いのは残念ですが、
気軽にワイヤレス充電ができることで電池切れの心配は無くなると思います。
B&W PI7の気になる点
使用していく中で気になるところが出てきました。
装着感
B&W PI7の形状が楕円形になっています。
イヤホンの装着は楕円形の部分をしっかりと水平近くまで傾けます。
これが少し異物感があります。
少し耳が疲れました。
また、しっかりと装着しないと低音がスカスカです。
装着感は耳の一部に負担がかかるため疲れます。
バッテリー駆動時間
最大4時間は短いです
あくまで最大4時間なので確実に4時間未満です。
3年くらい前の基準ですね。
出張などで電車等の長距離移動をされる方には物足りないバッテリー容量だと思います。
まとめ
力強い低音で勢いがありました。
シャンとなる高音もしっかりと聞き取れ、オーディオメーカーらしい音質に仕上がっています。
ケースがBluetoothトランスミッターになるところは面白いアイデアだと思いました。
低遅延の送信になるので、スマートフォンやタブレットに接続してゲームや映像を楽しむ方にはぴったりですね。
バッテリーの短さが少し気になりますが、ワイヤレス充電に対応していますので大きな問題ではないでしょう。
B&W 初の完全ワイヤレスイヤホンですので、
特にファンの方は楽しんでもらえたらと思います。
良かったところ
・低音が力強く立体感のある音質
・ケースがBluetooth送信機になる
・aptX LL対応でゲームや映像も遅延が少なく楽しめる
・ワイヤレス充電に対応している
気になるところ
・バッテリー持ちが4時間と少ない
・装着感は良いとは思わない
以上、「B&Wファンにオススメする完全ワイヤレスイヤホンB&W PI7レビュー」でした。