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B&W Pi8ならiPhoneでも簡単にハイレゾ級!aptX Adaptiveが使える高音質の秘密は充電ケース

Bowers & Wilkins Pi8 ダブ・ホワイト

こんにちは!エスです。

 

iPhoneでワイヤレスイヤホンを使っていると「Androidスマートフォンがうらやましいな」と思うことがあります。それは高音質コーデックが使えること。iPhoneでも高音質コーデックでいい音を聴きたい方も多いのではないでしょうか?

 

もちろんiPhoneでも多くのワイヤレスイヤホンでいい音は楽しめますし、安定した接続はよほどのことがない限り途切れることはありません。
それでもさすがにコーデックがAACから進歩が全くなく「何とかして」と思わずにはいられません。

 

そのような中、お手軽に高音質なコーデックを利用できるワイヤレスイヤホンが販売されました。

今回は充電ケースを使ってさらなる高音質が楽しめる"Bowers & Wilkins Pi8"を紹介します。

 

 

音質が大きく向上した新世代

音質が向上したPi8

Bowers & Wilkins Pi8(以降B&W Pi8)は12mmカーボン振動板を使ったダイナミックドライバーを搭載しています。

 

前作・前々作のPi7 (S2)はBA+ダイナミックドライバーの『ハイブリッドドライバー』でした。Pi7 S2は一つ下のモデルとして併売しています。
B&W Pi8はBAがなくなり音質的にどうなのか?と思われるかもしれません。ですが、圧倒的に良いです。

正直私はPi7(S2)はBAとダイナミックドライバーのつながりがイマイチだと感じ、あまり評価できずにいました。

 

B&W Pi8は低音から高音までバランスの取れた音で安定した音を楽しめます。
そしてBluetoothの音質にとって重要であるコーデック、aptX Adaptiveに対応。

 

aptX AdaptiveはLDACと同等の最大96kHz/24bitに対応した高音質コーデックです。
iPhoneの対応コーデックはAAC・SBCのみ。

 

さらに、Bluetoothチップセット内のDAC、アンプがあるにもかかわらず、高音質である他のDAC、アンプを搭載し高音質化をはかっています。
DAC、アンプは、スマートフォンなどからBluetoothでデジタル信号を受け取り、
イヤホンの振動板へ送る過程の音声信号になる最重要な部分です。

 

このようにB&W Pi8はハードを徹底的に見直し、音質向上を目指していることがみえてきます。

 

おすすめポイント

iPhoneでもハイレゾ級の再生

・aptX Adaptiveの音質

・シンプルになった高級感

気になるポイント

・Lightning端子は変換が必要

・かならず音量を確認すること

 

B&W Pi8は柔らかくバランスの良い音域で楽しめる音。
ボーカルより楽器が気持ちよく楽しめるワイヤレスイヤホンです。

 

特に低音の解像感が高い。
ベースラインがしっかりと聞き取れます。アタック感が強いということはありませんが、程よい量感としまりがあります。音が聞き取りやすく低音域は広がります。
音の芯は太く安定感につながっています。

そのため低音の圧をしっかりと感じとることができます。

 

ボーカルは適度な距離感。
ボーカルを聴いてみるとクリアでハッキリとはいきませんが、解像感が高いためよく聞き取ることができます。
暖かみのある中低音は厚みがあり、ボーカルのクリア感はやや薄くなります。

それでもバックコーラスがよく聞き取れることには感心しました。

 

高音域は少し控えめ。
上には伸びきらず低音側に引っ張られているよう。派手さはなく落ち着きのある高音です。

個人的にもう少し強さは欲しいと思いました。

 

中低音が広がりが心地よい音場感。
奥行きはあり左右はそれなりの広さです。特に奥行きは素晴らしく立体感のある音が鳴り響きます。

 

音に華々しさはありませんが非常に真面目で艶のある音は、iPhoneで聴いても満足するワイヤレスイヤホンです。

 

 

B&W Pi8仕様

仕様表

B&W Pi8仕様

パッケージ

外箱

外箱
ケースとイヤホン

ケースとイヤホン

イヤホンとケースは統一感のある配色でまとめられています。

ケースはやや大きいです。

 

フェイスプレートにBowers & Wilkins

フェイスプレートにはBowers & Wilkinsの文字。
シンプルで高級感があります。

 

装着面にも工夫

軸が短く浅めの装着になります。
形状的にもしっかりとフィットし安定感のある装着を実現しています。

 

付属品

付属品

付属品一覧

  • USBケーブル
    (USB-C to C)
    (USB-C to 3.5mmプラグ)
  • イヤーピース
  • マニュアル

 

USBケーブルを利用してiPhoneと充電ケースを接続します。
3.5mmプラグはゲーム機などのイヤホンジャックに接続します。

 

 

おすすめポイント

iPhoneでもワンステップでハイレゾ

簡単にハイレゾ級の再生

iPhoneの対応コーデックはAACとSBCです。
これではコーデックがネックとなりB&W Pi8の実力を引き出すことはできません。

 

B&W Pi8にはiPhoneでも高音質をたのしめる秘密あり。
それはiPhoneと充電ケースをUSBケーブルで接続すること。

 

これだけでiPhoneでもハイレゾ級の音質を楽しめます。

iPhoneとイヤホンのBluetooth接続

その理由は充電ケースが高音質コーデックに対応したBluetooth送信機になるからです。


iPhoneと充電ケースをUSB接続すると、iPhoneがイヤホンを接続されたと認識。(USB接続のEarPodsと同じ)

接続した状態で音楽を再生すると、充電ケースから音楽データをBluetooth送信します。

充電ケースを利用した高音質再生

 

使い方

  1. 充電ケースからイヤホンを取り出し装着する
  2. iPhoneと充電ケースをUSB接続
    iPhoneがイヤホンを接続したと認識(実際は充電ケース)
    ・充電ケースがイヤホンとBluetooth接続
  3. iPhoneで音楽再生(音楽配信サービスも可能)

 

※充電ケースからイヤホンを取り出すとiPhoneBluetooth接続されますが、充電ケースをUSB接続すると充電ケースとのBluetooth接続が優先され自動で切り替わります。

 

充電ケースのコーデックは『aptX Adaptiveに対応』しています。自動でコーデックaptX Adaptiveが適用されます。

 

B&W Pi8と充電ケースはペアになっているため、他のワイヤレスイヤホンは使えません。

 

aptX Adaptiveの実力

aptX Adaptiveによる音質

B&W Pi8の実力はかなり高くバランスの良い音質です。


その音質がさらに良くなり全体的なクオリティアップを果たします。音質だけでいえばポジティブなことだけでネガティブはありません。

特に高音域の音質向上は素晴らしく見事でした。

 

高音は響きが出てもう少し上へのびます。弾けるシンバルは気持ちよく、定位感の見晴らしが良く感じます。
ボーカルの声も大きくなり、好きなアーティストがもっともっと楽しめます。

 

中低音の解像感も上がり、より深みのある音へとなります。
解像感が上がるためか低音の重さが少し緩和され明るさが出てきます。この明るさは好ましく「音楽が楽しい!」と感動しました。

 

音場感は奥行きに対して狭かった左右は広がります。
より立体感が出てきます。

 

AACからaptX Adptiveへコーデックのみが変わっただけ。
それなのに音の変化量はとても大きく、いつもの音楽がさらに楽しいものになりました。

iPhoneをお使いの方がこの音質変化を感じてしまうと、多くの方が高音質コーデックへの対応が望まれると思います。

 

シンプルになった高級感

シンプルなデザインになった

Pi7(S2)と比べてもシンプルな外観になりました。

 

凝った作りからぱっと見オーソドックスなデザインになり、満足する方、残念に思う方に分かれるところです。

ですが装着したときのイメージとして、今回のデザインは客観的に見ても印象は上々です。

 

デザインも凝っていて質感の高さがうかがえます。

 

イヤホン本体のサイズはやや大きめ。
ですが装着性は良好で、耳から飛び出すこともなくスマートに装着できます。

装着の安定性を出すためにフィン形状の張り出しがあります。

安定した装着感

耳との接触を増やし安定した装着感です。

 

フィンが当たる部分は痛くなりそうですが、特に違和感もなく装着できます。
意識しても形状的な突起を感じることはなく、一体感を持った装着感はさすが大手メーカーのB&Wだなと思いました。

 

この形状のおかげで外での使用も安心して利用することができます。

 

気になるポイント

iPhone14以前は変換が必要

Lightning端子のiPhoneは変換が必要

iPhone14以前はLightning端子でした。

 

B&W Pi8にはLightning端子に変換またはケーブルは付属していません。

そのため別途用意する必要があります。

 

iPhone 14以前のLightning端子の場合はOTGによる変換が必要です。
例えばApple純正のUSBカメラアダプタです。(さらに別途USB-A to Cケーブルが必要)
または、OTGケーブルが必要です。

OTGケーブルはShanlingやFiioなどのオーディオメーカー品が安心です。

 

OTG(On The Go)とはiPhoneをホスト側として動作させる機能のことです。
送り出す側と受け取る側を分けるということですね。

 

今回の場合はこのようになります。

iPhoneから音楽データを送信

 → B&W Pi8 充電ケースが音楽データを受信

 

このように役割を明確にすることでデータのやり取りを行うことができるのです。

 

はじめに音量確認!

再生前に音量を確認する

B&W Pi8の充電ケースを利用したaptX AdptiveのBluetooth接続。
iPhoneでもハイレゾ級の音質を楽しめます。

 

iPhoneと充電ケースを接続して「さあ使ってみよう」と、いきなりの音楽再生は危険かも!?再生の前にかならず音量を確認しましょう。

 

私の体験ですが、以前別の利用方法で音量を上げた状態でした。
そのことを意識せずにいきなり再生。イヤホンから大音量で「うわっ」と声を上げてしまいました。

充電ケースを使用する前にiPhoneとB&W Pi8をBluetooth接続していたので、音量も同じ程度かなと思っていたのです。
ですが、接続方法が変わればそれは別でした。

 

iPhoneに充電ケースを接続するとイヤホンと認識します。
イヤホンとして音量設定をすることで音量は記憶されますので、次回からそのまま再生しても「うわっ」とはならないので安心してください。

 

B&W Pi8の充電ケースを使うときは、初回のみ一度iPhoneの音量を確認、または音量を絞ってから再生しましょう。

 

まとめ

iPhoneでもハイレゾ級の音楽再生ができるB&W Pi8を紹介しました。

 

高音質を楽しめる方法は充電ケースにあり。
充電ケースが高音質コーデックに対応したBluetooth送信機になるからでした。

 

利用方法も簡単で、iPhoneと充電ケースをUSB接続するだけです。

 

チェックポイント!

良かったところ

iPhoneでもハイレゾ級の再生

・aptX Adaptiveの音質

・シンプルになった高級感

気になるところ

・Lightning端子は変換が必要

・かならず音量を確認すること

 

B&W Pi8はiPhoneとのBluetooth接続でもトップクラスの音です。
ですが、充電ケースとの接続で本領が発揮され特に高音域が良くなりました。

この音質を知ってしまうと「AppleiPhoneのコーデックを何とかしてくれ!」と思ってしまうことは間違いありません。

 

 

 

改めてコーデックによる音質差を実感してしまうイヤホンでした。

 

以上、「B&W Pi8ならiPhoneでも簡単にハイレゾ級!aptX Adaptiveが使える高音質の秘密は充電ケース」でした。