
Victor HA-FW5000T。愛称はWOOD master
こんにちは!エスです。
Victorから最新フラッグシップの完全ワイヤレスイヤホン 「WOOD master HA-FW5000T」 が登場しました。VictorのサイトからWOOD masterが愛称とのこと(以降WOOD masterで記載します)。
Victorといえば『犬のロゴ』で見覚えがある方も多いはず。そしてWOOD masterの最大の特徴は、名前のとおり 「木」。外観のデザインだけでなく、スピーカーやイヤホンの『音を作る心臓部=振動板』にも木材の思想が入っています。
「木を使った振動板って、結局どんな音がするの?」
この記事では、実際に使って感じたことを、良い点も気になる点も正直にまとめます。
結論:こんな人に刺さるイヤホン
WOOD masterは、派手に盛り上げて感動させるというより、ボーカルとリズムの芯で最後まで気持ちよく聴かせてくれるタイプでした。
- おすすめ:ボーカル重視 / J-POP中心 / 聴き疲れしにくいバランスが好き
- 合わないかも:寒色でシャキッと刺激強めが好き / 装着性にシビアな人(耳が小さい方)
- 買う前の注意:装着感はできれば試したい
木を使った新開発ドライバー「ハイブリッドWOODドライバー」
WOOD masterのドライバーは、新開発の木を原料とするパルプにアフリカンローズウッドを混ぜた「ハイブリッドWOODドライバー」。
木の振動板の特徴としてよく言われるのが、
- 伝達速度が速い
- 内部損失が高い(余計な振動が収まりやすい)
という点です。
スピーカーもイヤホンも振動して音を出します。
もし音が出たあとに不要な振動が残ると、音が混ざって輪郭がぼやけたり、正確性に欠けたりする原因になります。
WOOD masterは、木の内部損失というメリットを活かして、余計な振動を素早く抑え、一音一音がハッキリ聴こえる解像感の高い音楽を楽しめる。音を整える方向に狙っている。そんな思想が伝わってきました。
ここだけの一言:
「木=見た目」ではなく、音の『収まり』や『聴きやすさ』に効かせている印象。
WOOD masterのパーソナライズサウンドが地味に効く
人の耳はみんな違います。
音楽を聴いていてふと思うのが、「私が聴いている音が、あなたにも同じように聴こえているのか?」という疑問。これは答えが出ません。

WOOD masterが考える理想的な音を楽しもう
そこでWOOD masterには、外耳道の音響特性を測定して補正する「パーソナライズサウンド」が搭載されています。
使い方は簡単でアプリ任せで完了です
- イヤホンを装着
- アプリから測定を実行
- 静かな場所で完了まで待つ(少し時間がかかる印象)

私の結果はこうなりました
ON/OFFの切り替えもアプリで簡単なので、比較しやすいのも良かったです。
私の変化(体感)
- 高音域が伸びる
- 中音域が少しスッキリ聴きやすくなる
劇的に別物になるというより、「整う」「自然になる」方向。
私は基本 ONで使いたいと思いました。以降音の評価でもONにしています。
ここだけの一言:
派手な味付けではなく、自分の耳に合う方向へ整える。ON推奨。
キズが目立ちにくくなる自己修復塗装が安心

このピカピカをいつまでも保ちたい!
木目やピアノブラックが美しい筐体。
高級イヤホンほど「大事にしたい」気持ちが強くなりますが、使っていればどうしても擦り傷はつきがちです。
気がついた時にショックを受けるんですよね。。。
ですが、WOOD masterは特殊な塗装により、軽い擦り傷なら目立ちにくくなる自己修復機能があるとのこと。いつの間にか傷がなくなっているといった感じです。
傷の深さや量にもよるとは思いますが、これは素直に安心感が大きいポイントでした。
さらに 3年間の長期保証。所有満足度に直結します。
ここだけの一言:
『使うほど傷が心配』な高級機で、見た目を長く楽しめる配慮があるのは強い。
WOOD master仕様
イヤホン

イヤホンの仕様
イヤホン仕様
- 10mmダイナミックドライバー
- Bluetooth Ver.6.0
- 対応コーデック:SBC / AAC / LDAC
- 使用時間:最大10.5時間(ノイズキャンセリングON) / 最大7時間(ノイズキャンセリング OFF)
- 充電時間:約2時間
- クイック充電:15分で最大100分の再生
- 防塵防水性能:IP55
- マルチポイント対応
- 質量:片側約6.5g
ケース

ケースの仕様
ケース仕様
- 充電時間:約2.5時間
- ワイヤレス充電対応
- 質量:約53.7g
付属品

付属品
付属品一覧
- イヤーピース
- 充電ケーブル
- 取扱説明書
- ステッカー
WOOD masterの音
音の評価:最初は「?」→ 数時間で印象が変化

ボーカルの質感がいいから推しの声を楽しめます
箱出しの状態では、中音域がとにかく前に出てくる印象が強く、定位感も乏しく感じました。
正直「ん?」と思いました。
ただ、5時間ほど使って印象が変化。
(エージングという言葉は賛否ありますが、少なくとも私の体感としては大きく変化がありました)
使用環境
- iPhone Air
- パーソナライズサウンド:ON
- Amazon Music Unlimited / Qobuz
(再生環境は上記で統一)
音の傾向:キレが良いのに、うるさくならない
WOOD masterは、キレが良く解像感が高いのに耳に刺さってこない。
華やかに煌めくタイプではなく、どこか『暗さ』が残る。でもその暗さが、聴き疲れしにくさにも繋がっているように感じました。
音楽を聴いていると「何かちょうどいい」感じ。
過不足が少なく、音楽がすっと入ってくる聴きやすさがあります。
そして中心にいるのは、ボーカルとリズムでした。

ケースにも犬のロゴがありました
中音域:ボーカルの温もりと存在感が強い
中音域を中心に音が広がる感覚があり、特にボーカルの存在感が大きい。
声が温かく、質感が高い。楽器隊より半歩前に立つように感じました。
テレビやYouTubeのMVを観ると、ボーカルが少し前で歌っていますよね。
WOOD masterは、その映像の距離感を『頭の中で再現する』ような聴こえ方があり、J-POPとの相性はかなり良いと思います。
また、バックで歌うコーラスの印象も非常に良かったです。
低音域:タイトでテンポが良い、ドラムが『裏方の主役』
低音は深く沈むタイプというより、タイトでテンポが良い方向。
重くなりすぎず、リズム感を作ってくれます。
ドラムのキックが「前に出てドン!」というより、音楽を引っ張る裏方的な存在感。
気づけば心の中で自然とリズムを刻んでいて、ここが『聴きやすさ』に効いていると感じました。
高音域:シンバルの残響が気持ちいい、エッジが立つ
高音域はシンバルの残響感がよく広がります。
クラッシュのシャーンの『ーン』の力強さが出て、エッジが立つ印象。
ただ、強く主張しすぎてうるさい方向には行きにくいのが好印象でした。
音場:左右に広く、奥行きが深い
音場は 左右に広く、奥行きはかなりある。比べると上下はやや狭めに感じました。
ビリー・アイリッシュの「ビタースイート」では、この奥行きが特に分かりやすかったです。
ボーカルが奥からふっと出てくる瞬間に「おおっ」と心の中で声が出ました。喉の少し上あたりから声が聴こえるような感覚もあり、立体感の作り方が面白いイヤホンです。
ここだけの一言:
『ボーカル×奥行き』がこのイヤホンの気持ちよさ。
空間オーディオ:音楽だけならOFF推奨、動画はアリ?
アプリで空間オーディオに切り替えができます。
ONにすると前方から音が聴こえるようになりますが、音楽用途だと音質が相当落ちる印象があり、私は必要ないと思いました。
ただYouTubeなど動画では面白いです。
MVを視聴すると、スピーカーほどではないにせよ、映像から音が出ているような没入感が少し増して、音と映像がリンクする感じがありました。
空間オーディオの推奨する使い方
空間オーディオが当たり前になりつつある今、新しいアプローチで音楽を聴く楽しみもあります。一度試してあなたの印象で感じてみてください。
リンク
WOOD masterを使ってみて
装着性:やや不安が出る『大きさ』

サイズは大きいと感じました
装着性は、正直 やや悪い(不安を感じやすい)と感じました。
AirPods Pro 3と比べると、WOOD masterはサイズが大きく、耳との接触部分が少ない印象。個人的に上側に隙間が空いているような感覚になります。
実際には耳から落ちることはないのに、『大きさ』が心理的な不安を生みます。耳が小さい方は気を使うかもしれません。

装着してみました
ただ、家事で使用しても落ちることはなく、実使用で問題はありませんでした。
このあたりは耳の形による個人差が大きいと思います。
ここだけの一言:
落ちないけど、サイズ感で不安が出る人は出る。可能なら試したい。
ノイズキャンセリング:低音は下がるが、店内のガヤガヤは残る
スターバックスで試しました。アプリの装着チェックは事前に実施済み。
- 低音域の騒音レベルは下がる
- ただし、店内のガヤガヤ(帯域の広い騒音)は処理しきれない瞬間がある
- 耳にモワモワした違和感を感じることも
- 人の声は聞こえてくる(これは多くのイヤホンでも同傾向)
今回はAirPods Pro 3も持ち込み比べてみました。
AirPods Pro 3と比べると、もう少し低音を抑えてほしい気持ちもありましたが、ノイズキャンセリング特有の圧迫感はありません。比べてみて初めてAirPods Pro 3に圧迫感があることに気がつきました。
「ノイズキャンセリング性能に対する心地よさには良し悪しがある」と感じました。
ここだけの一言:
『無音にする』より、音楽の聴きやすさを守りつつ騒音を丸める方向。
バッテリー検証:2時間再生で残り72%(私の条件)
Amazon Music UnlimitedのJapan Top 50を2時間再生して確認しました。
使用条件
- iPhone Air(コーデック AAC)
- 音量:66
- ノイズキャンセリング:ON
- パーソナライズサウンド:ON
- 空間オーディオ:OFF
- サウンドモード:FLAT

時間を測って測定してみました
結果
HD/ULTRA HDの音質差が混在しているので、楽曲により残量は変動しそうです。
ただ私の体感としては、普段使いで大きな不安は感じませんでした。
おすすめポイントと気になるポイント
おすすめポイント
- 温かみのあるボーカル(質感が高い)
- キレが良く解像感が高いのに、うるさくならない
- パーソナライズサウンドで理想的な体験ができる
- 自己修復塗装&3年間長期保証で所有満足度が高い
気になるポイント
- 寒色系が好みの方には、やや『ゆったり』に聴こえる可能性
- イヤホンが大きく、装着性に不安を感じやすい
- ANCは最強クラスというより、音質とのバランス重視のタイプ
まとめ:ワイヤレスイヤホンの“最適解候補”のひとつ
Victor WOOD master HA-FW5000T を紹介しました。
このイヤホンの魅力は、木のドライバーらしい音の解像感と、パーソナライズを含めた「自分の耳に馴染む」体験にあります。
派手さよりも、ボーカルの温もりとリズムの芯で音楽を『最後まで気持ちよく聴かせてくれる』イヤホン。
「推しの声をもっと聴かせて!」といった方には一押しです。
リンク
装着性は好みが分かれるので、可能なら試聴推奨。
それでも総合的に見て、現状のワイヤレスイヤホンの中で 最適解候補のひとつだと感じました。