
こんにちは!エスです。
有線イヤホンって、ちょっとハードル高そうに見えませんか?
「スマホで聴けるの?」「ケーブル邪魔じゃない?」「どれを選べばいいの?」
そう思って、結局いつもワイヤレスに戻る。たぶん多くの人がこんなふうに感じているんじゃないかなと思います。
でも実は、有線は「音が良い」以前に、音楽が楽しくなる入口でもあります。
今回レビューするTRN「Starfish」は、難しいことを考えなくても、まず中低音の力強さで「おっ」と思わせてくれる一本。さらにギターの鳴りも元気で、バンド系の曲が気持ちいい。
「初めての有線、失敗したくない」人に向けて、Starfishの良いところ・気になるところを正直にまとめます。
※本記事はTRN様より製品提供を受けています。
TRN Starfishのスペック

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ドライバー:ダイナミックドライバー(ベリリウムコーティング12mm)
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周波数特性:20Hz–20kHz
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感度:112dB
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インピーダンス:32Ω
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プラグ:3.5mm / 4.4mm 交換式
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コネクタ:qdcタイプ
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ケーブル:1.2m ±3cm
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重量:約3.7g(本体)+22g(ケーブル)
- 販売価格:約4,350円(2026/2/15現在)
初心者向け:接続のポイント
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スマホで聴く場合:iPhoneなどのイヤホンジャックがない機種は、変換アダプタやドングルDACが必要
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4.4mmバランス接続:4.4mmはバランス接続対応の機器が必要。一般的な3.5mmジャックではなく4.4mmジャックになり、対応したドングルDACやDAPが必要
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迷ったらまずは3.5mmでOK。ですが、4.4mmを使いたい試したいとなりますよね。スマートフォンに接続できてお手軽に音質を求めるならHSE-AD03B-pnk(バランスピダック)はおすすめです。
- リケーブル可能:ケーブルのコネクタはqdcタイプです。初めは純正で楽しみ、後々音の変化を試したい方は選択肢が広がります。

凛として時雨のピエール中野さんが監修したバランスピダック。質感も高くお手軽に4.4mmを楽しめます。4.4mmと3.5mmを間違って購入しないように型番HSE-AD03B-pnkの確認は必須です。
向いている人・向かない人
向いている人
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低音の量感や押し出しでノリ良く聴きたい
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ロック/バンド系/J-POPが好き
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高音の刺さりが苦手で、疲れにくい音がいい
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MacBookやPCでも気軽に使いたい
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動画・ゲームで臨場感を楽しみたい
向かない人
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高音の伸びや空気感を最優先したい
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分離感・超高解像・広大な音場が欲しい
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タイトで速い低音が好み
デザインと装着性をチェック
ヒトデ×クリアが意外とクール

TRN Starfishはその名の通り、フェイスプレートにヒトデを模したデザインを採用しています。
よく見てみるとヒトデ型の周りにはベントがあり、なんと半開放型のイヤホン。音とデザインをうまく融合していたことに感心させられました。
また、耳に当たるシェル部はクリアで内部が見えます。12mmのダイナミックドライバーを搭載しているだけあり、ドーンと大型ドライバーが鎮座していることがよく分かります。
名前の通りヒトデを連想させるデザインですが、販売ページなどの画像で見るよりシルバーとブラックの装飾はクールで、安っぽくはありませんでした。
装着性を確認
シェルは大きく、ノズルが短いため装着しにくいと感じる方もいるかもしれません。
ですが、Starfishには3種類のイヤーピースが付属されています。
装着してもしっくりこないと感じたら、まずはそれぞれ試してみてください。
今回は私は final FUSION-G を利用してみました。社外品でも問題なく装着できています。
イヤーピースは出てくる音に対して非常に重要なアクセサリーです。
低音の出方や密閉感が変わるので、しっかり耳に合うものを選ぶことが重要です。
音質をチェック
豊かな低音に包まれる気持ちよさ重視
Starfishを聴いてみると、温かみのある低音が心地いいなと感じました。
解像感重視で音を『分析して聴く』というより、好きな音楽に浸る心地よさがあるタイプです。これはベリリウムコーティングによる12mmダイナミックドライバーによるものかなと想像します。
試聴環境
- ONIX Tocata XM2
- MacBook Pro
- 3.5mmアンバランス
角に丸みのある音でキツさを感じることはありません。高音域の鋭さや華やかさを求める方には、違うイヤホンを選ぶ方が無難でしょう。
Starfishのプラグは交換式で3.5mm/4.4mmが付属されています。
私は3.5mmが音のまとまりがよく好みでした。

中低音域の力強さは、Starfishの分かりやすい魅力です。低音域の量感があり、音の芯は太く安定感を伴っています。
一方で、沈み込みの鋭さや締まりは少し甘さがあり、ここは価格なりの割り切りポイント。
ただ、そのぶん重厚感があって、サブベースなどの低音域を十分に楽しめます。
中音域は特徴的でエネルギッシュです。
第一印象から「エレキギターが熱いな」と感じたほどで、ロックやバンド系は気持ちよく楽しめそうです。
高音域は収まりが良い音。伸びはそれほどではないですが控えめになり、キツさはありません。
正直、もう少し力強さや響きが欲しいとも感じましたが、ここは価格を考えると仕方ないかな、と思いました。
分離感・解像感と音場の広さはウイークポイントになるかなと感じました。この辺りは上位機種に譲るしかありません。
上下左右の広さは控えめで、奥行きが少しある程度。
ただし、後述する動画・ゲーム用途では、この鳴り方がむしろハマりました。
動画・ゲームで試してみた

MacBook Proを使い動画やゲームで試したところ、臨場感を出す重低音がとても良かったです。ゲームは鳴潮(始めました)、動画はワイルドスピード・MFゴーストです。
Starfishの低音の広がりが非常にマッチしていて、迫力のある場面ほど一体感が増します。
耳の後ろから鳴るような低音が、水平に広がっていく感覚があり、映像との一体感を生んでいました。
結果として音場の広さを感じ、非常に楽しく没入できました。
「音場が広い=上位機」という話だけではなく、映像体験に向いた『低音の広がり方』いわゆるらしさ、っぽい感じ、があるんだなと再認識しました。
Noble Audio Khan(高価格)と比べるとどう?
上記のゲームや動画をMacBook Proで楽しんでいる時に手持ちのイヤホンはどうだ?と気になり比べてみました。
比較したイヤホンは Noble Audio Khan。価格が大きく違うので、あくまで参考として読んでください。
Noble Audio Khanの場合、BGMや効果音の粒立ち、空間の表現にリアリティを感じ、素晴らしいと思いました。が、音数が多く疲れることも。
対してStarfishには別方向の良さがあります。
Starfishの低音は、声や躍動感のあるBGMによる『映像とのマッチング』が良く、こちらの方が落ち着いて楽しめる良さがありました。
私自身はこれならStarfishの方がいいなと素直に感心した部分もあります。
もちろん総合力はKhanが上。でも「何を求めるか」で評価は変わります。
Starfishは、低音の気持ちよさで映像や音楽を楽しむ方向性がとくに強いイヤホンです。
MacBook Proとの相性
DAPもいいですが、個人的にはMacBook Proとの相性が良かった印象です。これは上記のゲームや動画を試聴している時に気がつきました。
作業しながら音楽を流す用途でも、Starfishの低音の土台がしっかりしているので、気持ちよくテンションを上げてくれました。
「DAPまではまだ…」という有線初心者でも入りやすいのは、Starfishの良いところだと思います。
まとめ
TRN Starfishは、中低音の力強さと、ギターが元気に鳴る中高域が魅力の『楽しく聴ける』イヤホンです。
一方で、高音の伸び・分離感・音場の広さは価格なりで、上位機のような解像感を求める人には物足りないかもしれません。
ただ、有線イヤホンが初めての人にとっては、難しいことを考えなくても「音楽ってこんなにノれるんだ」と感じられる一台。
さらにMacBook直でも音楽が楽しく、動画やゲーム用途でも臨場感が出る。『はじめての有線』の入口として、かなり分かりやすい楽しさがあると思いました。