
こんにちは!エスです。
最近、イヤーカフ型のワイヤレスイヤホンを見かける機会が増えたと思いませんか?
耳に挟むだけのシンプルな装着で、外の音が自然に聞こえる安心感。だから場所や場面を選ばず使えて、『つけっぱなし』で過ごしやすいのが魅力です。
そんなイヤーカフ型ですが、「SONYのイヤーカフ型が欲しい」と待っていた方も多かったはず。
今回、待望のSONYからイヤーカフ型ワイヤレスイヤホン『LinkBuds Clip』が発売されたので、実際に使ってみた感想をまとめます。
使ってみて感心したことが、LinkBuds Clipは、バンド部タップが安定していて操作ミスが減るのが大きな強みであること、リスニングモード(スタンダード/ボイスブースト/音漏れ低減)もあり、環境に合わせて『使い方を切り替えられる』のがSONYらしいポイントでした。
一方で、リアハウジングが大きめで装着感は相性が出る可能性があります。
今回は装着性・操作性・音質・ランニングでの使い勝手までレビューしていきます。
- LinkBuds Clipのスペック
- フレグランスのような快適な装着性
- リスニングモードを使ってみました
- デザインと操作性
- ランニングで使ってみました
- 音楽を聴いてみました
- 再生時間を検証
- 気になるポイント / 良いポイント
- まとめ
LinkBuds Clipのスペック
LinkBuds Clip仕様(参考)
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項目 |
内容 |
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ドライバー |
10.0mm |
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重量 |
イヤホン片耳 約6.4g、ケース 約42g |
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連続再生(本体) |
最大 約9時間 |
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連続再生(ケース込み) |
最大 約37時間(本体9時間+ケース約28時間) |
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対応コーデック |
SBC / AAC |
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Bluetoothバージョン |
5.3 |
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防塵防水性能 |
IPX4 |
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クイック充電 |
3分充電で約1時間再生 |
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充電方法 |
USB Type-C(ワイヤレス充電は非対応) |
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カラー |
ラベンダー、グレージュ、グリーン、ブラック |
再生時間はDSEE、イコライザーがOFFの設定時、その他機能が初期設定時です。

AirPods Pro 3のレビューもあります
フレグランスのような快適な装着性
『音のフレグランス』と商品に銘打ったLinkBuds Clip。
その答えはソニーらしく、一日中装着できる仕組みが用意されていました。

耳への装着性と外部音が聞こえる安心感は、イヤーカフ型ならではのもの。耳への装着感は人によりけりになりますが、イヤホンの形の中では負担がかなり小さい部類でしょう。
そしてSONYは4色のカラーと、シーンに合わせた音設定の切り替えに対応。

好みの色を選べるだけでなく、どんな場面でもスムーズに環境対応できる柔軟性を持ち合わせたことで、心地よいフレグランスのようなワイヤレスイヤホンに仕上がっている印象です。
さらに、充電ケースがアクセサリーケースのよう。開くとイヤホンが『本当のアクセサリー』みたいに収納されている雰囲気があり、トータルでコーディネートされています。
リスニングモードを使ってみました
LinkBuds Clipには環境に応じて音の出方を切り替えられるリスニングモードが搭載されています。
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普段 → スタンダード
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電車など周りが騒がしい → ボイスブースト
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周囲に気を使う場所 → 音漏れ低減
基本は音質が一番良いスタンダード。環境によって棲み分けを行える機能がリスニングモードになります。
ボイスブーストは中高音域を上げる方向、音漏れ低減は中高音域を下げる方向で音調整が入っています。
ボイスブースト:動画利用に
ボイスブーストは動画での利用が適しています。
音楽を聴いてみると、男性女性問わずアイドルのボーカルが主の楽曲ではボーカルがキツくなり疲れると感じました。
ですが、騒がしい街中で待ち合わせの隙間時間に動画を見る場合などでは、声が聞こえやすくなり活躍してくれます。
ワイルドスピードX3の序盤にあるドリフトシーンでは、低音が薄くなります(外ではそもそも聞き取り辛いですね)が、スキール音や声が非常に聞き取りやすくなりました。声が聞こえやすいのでストーリは追いやすく有効でした。
音漏れ低減:シャカシャカ音を抑えるモード
音漏れ低減は中高音域が減衰します。
効果としては『シャカシャカ音を抑える』モードです。イヤホンからは主に中高音域が音漏れしやすいので、そこが結構下げられています。ボーカル(声)も下がるので、とっさに周囲に気を使う場合や場所では活躍します(再生を停止するのが一番だとは思いますが……)。
音漏れ低減のイメージは、電車内で常にシャカシャカした音が聞こえてきたことはありませんか?これはEarpodsなどのインナーイヤー型であるためです。耳との間に隙間があるから音漏れが発生し、シャカシャカ音が漏れてきます。イヤーカフ型も耳との間に隙間があり、音量を上げるとシャカシャカ音が外に漏れます。
このシャカシャカ音の音域を意図的に抑えます。これにより周囲には非常に有効に働きます。
切り替えに工夫が欲しいかも
気になるのは使い方。
リスニングモードは左イヤホンを2タップして順番に切り替わっていきます。(アプリからも切り替えはできますが、余計に手間になるので基本的にはイヤホンからの操作になると思います)
例えばスタンダードから音漏れ低減に切り替えるには、ボイスブーストを通して音漏れ低減に切り替えることに。2ステップ(2タップを2回)必要で少し面倒に感じます。アプリでは一発で選べますが、アプリを開いてから切り替える方が面倒ですからね。

イヤーカフ型の特徴は、イヤホンをつけっぱなしで過ごせる安全と快適性。
SONYはそれに加えて、ここぞといった時に利用できるリスニングモードを搭載しました。気になるところもありますが、騒がしい環境でもしっかりと声を届けてくれる機能は非常に利用価値の高いものでしょう。
デザインと操作性

LinkBuds Clipのデザインは正直チープと感じるほどにシンプル。
イヤホン部とリアハウジング部がテカテカしていて、おもちゃみたいと感じてしまう人もいるかもしれません。スタイリッシュなSONYといった『らしさ』は、見た目だけだと薄い印象です。
ただ、イヤホン部とリアハウジング部を繋ぐバンド部分が何故か引っかかる。
「なんであんなに太いきしめんタイプを採用したのか?」と思ったのですが、使っているうちに操作性の良さに気がつきました。さすがSONYだと感心。
LinkBuds Clipはバンド部分(または本体)をタップして操作するのですが、この太さが操作性に対して重要だったんだなと理解することになりました。
また、LinkBudsシリーズでお馴染みのケースカバーが別売りされています。
カバーを装着すると見た目の変更だけではなく、傷や指紋防止にもなるので、いつまでも綺麗なままで使えます。
純正の評判が少し微妙ですが参考に。
ランニングで使ってみました
操作性の良さを実感
僕はイヤーカフ型ワイヤレスイヤホンを装着してランニングをしています。
ランニング中に雰囲気に合わない曲が続くと、イヤホンを操作して次の曲へスキップ。ですが、走っているとどうしてもタップ操作が安定しなくてミスの発生が多くあります。これが結構ストレスで…
ですが、LinkBuds Clipは他のイヤーカフ型より安定した操作ができるんです。
操作方法はバンド部分をタップすること。
SONYはこの太さと感度のバランスがよく、他メーカーよりも操作ミスが大きく減りストレスになりにくいんです。

「あれ、操作しやすいな」と不意に思った瞬間に、バンドの太さと硬さが重要だったんだなーと、ランニングしながら思ったんです。
ウォーキングや家事などで利用するときには、ほぼ思った通りの操作ができます。
デザインはもう少し工夫は欲しいとは感じましたが、操作性の良さは他のイヤーカフ型よりも安定していると思うとSONYの狙いに凄さが見えてきました。
安定した装着性だが、少しの違和感が残る
やや挟まれている感はありますが、装着性は良好でした。
イヤーカフ型ワイヤレスイヤホンを利用したことがある方で、耳から外れそうになる経験をした方には、ちょうどいいバランスになっています。さらに付属のフィッティングクッションでより確実な装着性を得ることができます。

僕の場合は常に異物感を感じたため、フィッティングクッションの使用はしなくてもいいかな、という印象。
家事でも散歩でも外れそうになることもなく安定していました。これなら長時間装着しても安心して自然に過ごせます。
ただ気になったことが2点あります。
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リアハウジング部が大きいこと
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バンド部の硬さにより、グイグイ押し込まないと装着しにくいと感じたこと
これは耳の形によるとも思いますので参考に。
リアハウジング部が大きいことで、ランニング後に痛みまではいきませんが違和感が残りました。
例えば下の写真のように HUAWEI FreeClip2 と比べると大きいことがわかりやすいと思います。

耳の形や好みに応じて使えるフィッティングクッションは、他のイヤーカフ型にはないアイデアで、耳から外れやすい方にとって悩みの解決にもなるでしょう。
リアハウジング部の大きさがLinkBuds Clipの装着感に左右されるかも?
装着の安定性は担保されますが、ランニング後の違和感には個人の良し悪しが出てきそうです。それも慣れていくかもれませんね。
イヤーカフ型の定番機種Bose Ultra Open Earbudsのレビューもあります。
音楽を聴いてみました
LinkBuds Clipの音は、解像感が高く繋がりが良い、暖かめの音だと感じました。
フラット傾向でアタックの強さはそこまで感じません。どちらかというと、ビリー・アイリッシュの「HIT ME HARD AND SOFT」のように中低音域が充実している楽曲が相性良く感じました。
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一般的な部屋
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iPhone Air(コーデック:AAC)
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Apple Music:邦楽ヒッツ・トゥデイ
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Qobuz:GLAY(購入した楽曲)・ビリー・アイリッシュ
高音域ではシンバルの響きがあり、伸びます。金属感のある音も特徴です。
音の出方は控えめですが、GLAYのBETTY BLUEでのクラッシュシンバルでは粒立ちの良さと響きで存在感を感じさせることもありました。
ボーカルは適度な大きさです。前に出ることはありませんが、解像感の高さにより音が団子にならず聴き取りやすいです。またコーラスが聴こえやすいことには感心しました。
LinkBuds Clipではボーカルは聴かせどころになります。
ビリー・アイリッシュの「ワイルドフラワー」の空間の響きは気持ちいいです。
中(高)音域がメインの音域になり、やや強く音が出ています。
力強さは感じませんが、音はスッキリしているのでギターはよく聴こえます。アコースティックギターの弾き語りなどはリラックスして楽しめますね。このボーカルを含めた音域が、長時間音楽を楽しめる音作りのポイントでしょう。
低音域はイヤホンの性質上、量感が出ません。キックはドンっとは来ないし、サブベースは出ません。
ですが、分離感がよくベースはメロディを追いやすいです。イヤーカフ型なのにこれは優秀です。

イヤーカフ型では低音域は割り切りが必要ですが、ベースの聴こえ方で音楽の楽しみは十分だとも思えました。
音場の広さは左右は普通、上下は狭い、奥行きはややあるか普通くらいです。もう少し高さが欲しいとは思います。
音の定位は分かりやすく、開放型なのに優秀でした。
LinkBuds Clipはイヤーカフ型ですが、音が自然で長時間の音楽鑑賞にも向いています。
力強さはありませんが、押さえるところは押さえている音で、イヤーカフ型でも色々な音楽を楽しみたい方にはおすすめです。
再生時間を検証
再生時間を検証しました。
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iPhone Air
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リスニングモード:スタンダード
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イコライザー:OFF
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DSEE:AUTO
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Bluetooth接続品質:音質優先
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Apple Music:邦楽ヒッツ・トゥデイ

バッテリー消費
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再生時間 |
残量 |
消費 |
|---|---|---|
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1時間 |
91% |
-9% |
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2時間 |
76% |
-24% |
1時間後は9%の消費、2時間後は15%の消費から、再生する楽曲でDSEEによるバッテリー消費が異なりそうです。
気になるポイント / 良いポイント
気になるポイント
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ケースのワイヤレス充電は非対応
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ケースに指紋がつきやすい(SONYからカバーも出ている)
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リアハウジングが大きく、スポーツ後には違和感が残るかも
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リスニングモードの切り替えが「順番式」で2ステップ必要な場面がある
良いポイント
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イヤーカフ型だが心地よい音質で、長時間リスニングできる
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独自のリスニングモードが搭載され、環境に左右されにくい
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装着の不安が解消される独自のフィッティングクッションが付属
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バンド部タップが安定していて、ランニング中でも操作ミスが減る
まとめ
イヤーカフ型の魅力は、『つけっぱなしで過ごせる安全と快適性』だと思っています。
LinkBuds ClipはそこにSONYらしく、シーンに合わせて音を切り替えられるリスニングモードと、バンド部タップによる操作性の安定を足してきました。
特に僕はランニングでイヤホンを操作することが多いのですが、走りながらのタップミスが減ったのはかなり大きいポイントでした。
「イヤーカフ型って便利だけど、操作が不安定でストレス」という人には、LinkBuds Clipはいい感じに使えると思います。
一方で、リアハウジング部が大きめで耳の形によっては相性が出そうです。僕の場合はスポーツ後に違和感が残りました。ここは HUAWEI FreeClip2 と比べても分かりやすい差だったので、可能なら試着できると安心です。
音はイヤーカフ型らしく低音の量感は割り切りが必要ですが、解像感と繋がりが良く、暖かめで長時間聴きやすい音の出方。
ボーカルやコーラスが聴き取りやすく、開放型なのに定位が分かりやすいのも好印象でした。
「イヤーカフ型でも音楽をしっかり楽しみたい」
「外の音が自然に聞こえる安心感が欲しい」
「運動や家事でもストレスなく操作したい」
そんな人に、LinkBuds Clipはおすすめできるイヤホンです。