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Moondrop Old Fashioned レビュー|あの頃の音楽が、また聴きたくなるヘッドホン

Moondrop Old Fashioned

こんにちは!エスです。

 

レトロなものを見ると「あの頃の音楽を、もう一度聴いてみたいな」そんな気持ちになった経験はありませんか?

特に学生の頃に音楽をよく聴いていた方は、雰囲気に引き込まれて、記憶の中から好きな音楽が流れ出してきますよね。

 

最新のイヤホンやヘッドホンでも、Spotifyなどの音楽サブスクを使えば、当時よく聴いていた音楽を1分もかからず楽しむことができます。

ただ、レトロな外観のイヤホンやヘッドホンを通して聴くと、「あの曲、よく聴いたなぁ」と懐かしい気持ちや当時の風景まで記憶と一緒によみがえって、雰囲気ごと楽しめるんです。

 

今回紹介するヘッドホンは『Moondrop Old Fashioned』のUSB-C版。

 

外観がレトロなので「デザインだけかな?」と思いきや、音はクリア。「見た目で買ったけど結局飽きた」みたいな心配もなく、音質も良くて長く楽しめるヘッドホンでした。

実際に使ってみて感じた、音質・装着感・機能性を含めて、わかりやすくレビューしていきます。

 

はじめに

結論から言うと、Old Fashionedは見た目で買って、音で残るヘッドホンでした。

正直、最初は「デザインが全てで音は二の次かな」と思っていたんです。でも実際に音を鳴らしたとき、その印象は大きく崩れました。一番驚いたのは中高音のクリアさで、このレトロな見た目からこの音が出るのかと感じました。

 

音漏れがあるので聴く場所は選びますが、そのあたりも含めて書いていきます。

 

Old Fashionedの特徴

まずはOld Fashioned USB-C版の主な特徴を簡単にまとめます。

 

  • 40mm径の大型ダイナミックドライバーを搭載、3層構造の複合振動板を採用
  • 独自開発のオープン音響構造
  • DF-HRTF特性に忠実な周波数レスポンスを実現
  • 内蔵DSPによる精密な音響補正と、32bit/384kHzのハイレゾデコードに対応
  • 透明プラスチックのイヤーカップとメタル製テレスコピックヘッドバンド

 

デザインだけ見ると音は二の次かな?って感じですが、特徴からも音に抜かりのない構造となっています。

実際に使ってみるとクリアさと解像感があって、しっかり音楽を楽しめることが見えてきました。

 

スペック表

項目 内容
型番 MD-HP-032
タイプ オンイヤー型/開放型(オープンバック)
ドライバー 40mm ダイナミックドライバー(3層構造の剛柔複合振動板)
周波数特性 20Hz〜32kHz(IEC61094, Free Field)
有効周波数特性 20Hz〜20kHz(IEC60318-4, -3dB)
インピーダンス 32Ω ±15%(@1kHz)
感度 109dB/Vrms(@1kHz)
全高調波歪率(THD) 0.2%以下(@94dB, 1kHz)
接続端子 0.78mm 2pin(リケーブル対応)
ケーブル USB-C(約1.2m/マイク・インラインリモコン付き)
対応音源 最大32bit/384kHz(内蔵DAC・DSP、UAC対応)
アプリ MOONDROP App(パラメトリックEQ対応)
その他 テレスコピックヘッドバンド/マルチアクシス・スイベル構造/イヤーカップ・ヘッドバンド着脱可能
販売価格 4,680円(3.5mmプラグ版) / 5,940円(USB-C版)

今回はUSB-C版を使用していますが、3.5mmプラグ版も販売されています。

 

デザインと装着性

デザイン・外観

オレンジの色味がどこか懐かしい

まず目に入るのがデザインです。

 

プラスチックのイヤーカップと金属のヘッドバンドがレトロ感を演出。素材をシンプルに使っていて、「お金かかってないなぁ」と誰が見てもわかる感じなんですが、それを逆手にとったMOONDROPのセンスが光っていて、「これがいいんだよな」と思わせてくれます。

イヤーパッドはスポンジで、レトロ感てんこ盛りのトータルコーディネート。プラスチックと金属の掛け合わせが新鮮で、印象に残るデザインです。

 

プラスチックのイヤーカップには、目を惹くMOONDROPのオレンジのロゴ。勝手なイメージですが、このオレンジの色味は、どこか平成初期の懐かしさを思わせます。

 

実際に手に取ってみると、どこか懐かしい素材と配色の親しみやすさがレトロな平成初期の空気感を思わせて、所有欲を刺激されました。

見た目重視で選びたい方にも、しっかり刺さるデザインだと思います。

 

装着感

Old Fashionedは、耳の上に乗せるオンイヤー型になります。

 

耳を覆うオーバーイヤー型とは違い、耳の上に置く装着になるので、人によっては安定する位置を探す必要があるかもしれません。

ただ、装着が決まると「すごく軽い!」とびっくりしました。今まではオーバーイヤー型ばかり使っていたので、こんなに軽いヘッドホンがあるんだと感心しました。

 

実際に1時間程度使用しましたが、この軽さのおかげで、長時間の装着でも首が疲れることはなかったです。

軽い装着感なので、ギュッと挟まれている感じもあまりなく、長時間のヘッドホンで頭が痛くなりやすい人にもおすすめできます。

 

あと、この締め付けの緩さのおかげで、ヘッドホンで髪型が崩れるのが気になる方にもおすすめ。髪をセットした後でもクシャッとなりにくく、気軽に楽しめます。

 

歩行時には問題ない装着ですが、僕の場合は下を向くとズレます。軽い装着感なので仕方がないところですね。ここは人によって好みが分かれるかもしれません。

 

音質レビュー

第一印象

音を聴いてまず感じたのは、思った以上にクリアな音質でした。見た目のレトロ感から温かみのある音なのかと思いきや、高音域がスッキリしたサウンドです。

解像感はそこそこですが、中高音の迫力が音に勢いを出しているようです。

 

Old Fashionedは、中高音域の迫力を楽しめるという表現がしっくりきます。

 

楽曲に合わせて音域をチェックしました

低音

低音はタイトさが特徴です。下に伸びる響きや深さは、そこまでありません。

 

ただ、ビリーアイリッシュ「bad guy」では、少し前に出てくる低音のアタックを感じられます。振動板がよく動き、低域の塊が耳に飛んでくるような感覚で、しっかり存在感がありました。

L'Arc〜en〜Ciel「HEAVEN'S DRIVE」では、しっかりとベースラインを追える低域が出ています。

ですが、ビリーアイリッシュ「bury a friend」のサブベースは、ズンと沈むような量感まではありませんでした。

 

開放型なので、深さや量感を味わうというより、気持ちよく抜けていく低音だと思いました。キックやベースは塊感のある振動が「ドンドンっ」と耳に当たり、そのリズムで音楽に乗れるほど楽しめました。

 

中音

中音は、特に女性ボーカルの攻め具合が印象的です。

 

ボーカルの距離感は適度にあります。声にはハリがあって、しっかりと向かってきます。

Every Little Thing「Time goes by」の高音へと伸びるボーカルは、割れることも破綻することもなく、ギリギリのところまで出し切っています。

エレキギターはよりアグレッシブで音の勢いがあり、ボーカルより半歩ほど前に感じました。

the brilliant green「There will be love there -愛のある場所-」を聴くと、エッジの効いたエレキギターが気持ちよく、歪ませた音でも一音一音がかなり力強く聴こえます。

 

中音域はキツくなりそうでならない、ギリギリを攻めた音。ボーカルやギターの存在感は大きく、熱を感じる鳴り方でした。特に女性ボーカルのキーの高い声は、破綻なく高いところまでしっかり伸びるので、聴き応えがあります。

 

高音

高音はシャープな印象です。

 

力強く上に伸びる開放感が特徴です。

GLAY「BETTY BLUE」では、シンバルの力強さがバンドサウンドを引っ張っているようです。音楽に明るさと抜け感を与えていました。

先ほどのEvery Little Thing「Time goes by」も、サビで重なるキーボードの高音がキラッと前に出てきて、この高域のシャープさがよくわかります。

力強さはありますが、刺さることもなく音楽を楽しめました。

 

ただ、高音が強いので、楽曲によっては長時間聴くと疲れるかもしれないと感じました。少し音量を調整して、穏やかに感じるポイントを探すといいかもしれません。

中高音域の音に勢いがありました

 

音場・定位感・分離感

音場は縦に広い印象です。

左右は狭いと感じますが、開放型のためか窮屈さはありません。

奥行きはもう少しあればと思いました。

 

定位感は普通ですが、ボーカルや楽器の位置関係はつかみやすく感じました。分離感も、音が重なりすぎず、J-Popとの相性が良いです。

 

音を分析的に楽しむというよりは、気持ちよく音楽に浸れるタイプだと思います。

 

どんなジャンルと相性がいいか

相性が良いと感じたのは、やっぱりJ-Pop。

 

中音域の熱い90年代後半のJ-Popは、とても楽しめました。この時代は音数がそれほど多くないため、Old Fashionedの中高音域の勢いがスパイスとして、いい感じにマッチしています。

 

もうずっと聴いていられるくらい、懐かしさと思い出に浸っていられます。

 

遮音性・音漏れ

Old Fashionedは開放型なので、基本的に遮音はしません。装着していても周りの音は普通に聞こえてきますし、その分こちらの音も外に漏れます。

 

家でリラックスして聴くぶんには、外の気配がわかる開放感がむしろ心地よいのですが、電車やカフェなど静かな場所では使えません。聴いている楽曲がそのまま外に音漏れしますので、聴く環境はある程度選ぶ一台です。

 

操作性・アプリ

USB-C版は簡易的なリモコンで操作することができます

USB-C版では、右のケーブルに音量と再生停止ボタンがあり、スマートフォンなどと接続しても単独で簡易的な操作ができます。

 

また、Moondropアプリにも対応していて、イコライザー調整ができるようになっています。より好みの音へ調整してみるのも面白いと思います。

 

なお、Androidタブレットで使ったときは、最初に音量に関する警告が表示されて、そこで音量が頭打ちになっていました。「音量が足りないかも?」と一瞬思ったのですが、ほぼ最大近くまで上げてみると、しっかり音量は確保できました。端末によっては、こうした音量制限の挙動があるかもしれないので、頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

 

良かった気になったところ

良かったところ

Old Fashionedの良かった点はこちらです。

  • レトロテイストなデザイン
  • 中高音域に勢いがある音
  • とても軽いので装着感が良い
  • USB-C版はスマートフォンの充電端子に接続するだけで音楽を楽しめる
  • リケーブルできるので、音の変化を楽しめる拡張性

特にデザインは、「音楽を聴いてみたい」と思わせる満足感につながりやすいポイントでした。

気になったところ

一方で、気になった点はこちらです。

  • 軽すぎるので、安定した装着を決めるのが難しいかも
  • 下を向くとズレる
  • 開放型なので音漏れがある

大きな欠点というよりは、装着が決まるまで安定性に欠けるという部分です。

装着が安定すれば、満足度はかなり高いと思います。

 

Old Fashionedはこんな人におすすめ

細部までシンプルにレトロ感を味わうことができました

Old Fashionedは、こんな人におすすめです。

  • レトロな外観で、雰囲気までも楽しみたい人
  • 力強い高音が好きな人
  • 機会があれば、昔聴いていた音楽を聴いてみたい人
  • 軽い装着のヘッドホンを探している人

逆に、

  • 音漏れが気になる環境の人
  • 温かみのある音が好きな人

こういった方は、別モデルのほうが満足しやすいかもしれません。

 

まとめ

Old Fashionedは、レトロな外観とクリアな音質を両立したヘッドホンでした。

 

見た目だけのイロモノかと思いきや、中高音域に勢いのある音で、しっかり音楽を楽しませてくれます。とにかく軽くて、長時間つけていても首や頭が疲れにくいのも嬉しいポイント。USB-C版なら、スマホに挿すだけでドングルもアンプもいらずにこの音が出てくるお手軽さも魅力です。

 

開放型なので音漏れがあり、聴く場所は選びます。低音の深さや量感を求める人には、少し物足りなく感じるかもしれません。それでも、透明なイヤーカップにオレンジのロゴという佇まいを眺めているだけで、「あの頃よく聴いたあの曲、もう一度聴いてみようかな」という気持ちにさせてくれる、そんな一台です。

 

スペックや解像感を突き詰めるためのヘッドホンではなく、音楽そのものに気持ちよく浸るためのヘッドホン。学生の頃の風景ごと音楽を呼び戻したい人に、そっとおすすめしたいモデルでした。

 

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