こんにちは!エスです。
音楽もゲームもひとつのワイヤレスイヤホンで楽しみたい方も多いのではないでしょうか?
音楽用はBluetoothコーデックの関係で遅延がある、ゲーム用は音質に不満があるなどの理由から、どちらかで妥協する・もしくは複数持ちで使い分けるといった楽しみ方をしている状態ではありませんか。
そこでオーストリアのオーディオメーカー『AKG(アーカーゲー/エーケージー)』から、ドングルを利用することで音質と遅延を両立したワイヤレスイヤホンが発売されました。
今回はオーディオメーカが作ったワイヤレスイヤホン
音質が良いのに低遅延の"AKG N5 Hybrid"を紹介します。
試聴環境
これ一台で音楽もゲームも楽しもう!
AKG N5 HybridにはBluetoothとドングルの2通りの接続方法があります。
付属のUSB-CドングルをパソコンやスマートフォンのUSB端子に接続すると、専用回線で接続が確立しコーデックのLC3plusが適用されます。
これにより高音質かつ低遅延で音楽やゲームを楽しむことができます。
ドングルのメリット
- 高音質な音楽再生
- 低遅延で音ズレが気にならない
ドングルのデメリット
LC3plusの遅延は15msまたは10msといわれています。参考にiPhoneで使われるコーデックAACは120ms±30msです。
この低遅延が有効になる場面はゲームです。これ以上の低遅延を求めるのなら有線イヤホンを使うしかありません。
iPhone 15以降はUSB-Cになり変換の必要もなく簡単に利用できるようになりました。
AKG N5 Hybridはボーカルがとても前に出てくる音です。
AKGなら繊細な高音域が特徴だろうと思いましたがそのようなことはなく、中音域を中心にほど良い低音が心地よいです。
解像感はやや低い。奥行きのある音場感を楽しめますが、上下左右は狭く音の近さを体感できます。
中音域が目立ちギターやボーカルはとても楽しめる音。「ボーカルを楽しみたい!」そのような方にはハマるイヤホンです。
低音はやや強く、高音域は普通です。
ワイヤレスイヤホンは低音が強いものが多く、いつも使っているワイヤレスイヤホンの低音がうるさく感じる方にはちょうどいいかもしれません。
高音は普通かやや控えめに感じるかもしれません。これはボーカルや中音域が前に出ていることにより一層そう感じさせます。
このボーカルの近さとほど良い低音はゲームにも影響が大きいです。音声が聞き取りやすく低音が乗るため声質の高さが表現されています。
もちろんBGMやSEも迫力ある低音が響いてゲームを盛り上げます。
音質の良さはゲームにも良い影響となり、AKG N5 Hybridは音楽・ゲームとも相性は抜群です。
AKG N5 Hybrid仕様
AKG N5 Hybrid仕様表
写真で紹介
パッケージ
ケース・イヤホン
ケース内にドングルを収めることができ便利です。
ただしイヤホンが取り出しにくくなります。
AKGの文字が大きいイヤホンはカッコいいデザインですね。
ステムはメッキに縁取られて上質さを演出しています。
ケースはワイヤレス充電に対応しています。
付属品
付属品
- マニュアル
- 充電用USBケーブル
- ドングル
- USB変換アダプタ(USB-C→USB-A)
- イヤーピース(Mは装着済み)
おすすめポイント
ドングルを使ってiPhoneでもハイレゾ級の再生
AKG N5 HybridのドングルはUSB-C。
USB-CということはiPhone 15以降では変換しなくても利用できます。
iPhoneでも充電端子に接続するだけで、ドングルが自動で認識し接続されます。
これで何が起こるのかというと、iPhone単体では再生できなかったハイレゾ級の音楽再生が実現します。
音質は48kHz/24bitになります。
ただし、Apple Musicではハイレゾロスレス、Amazon Music UnlimitedではUltraHDでの再生時のみ。
iPhoneのBluetoothコーデックはAACかSBCです。AACの方が音質が良く、自動的にAACが適応されます。
AirPodsなどのワイヤレスイヤホンはこのAACで接続されます。
ドングルを接続した場合は優先的にドングルとの通信が行われ、LC3plusコーデックにより高音質の再生が可能になります。
ワイヤレスイヤホンの操作によって、ドングルとBluetoothを切り替えることもできます。
切り替えることで音質は悪くなりますがバッテリー持ちは良くなります。切り替えるよりドングルを外すと思いますが、、、
ドングルを使う注意点として、iPhoneのケース(厚みなど)によってドングルが差し込めない可能性があります。
厚さ1.5mmくらいなら差し込めます。
写真にあるPITAKA MagEZ Case Pro 4はほんの少し斜めになりますが、差し込めることを確認できました。
自作WindowsPCでゲームを楽しもう
自作PCユーザーの方は「普段Bluetoothを使っていない」ということはないでしょうか?
そのような方でも、ドングルをUSB端子に接続するだけで簡単にAKG N5 Hybridを利用できます。
Windowsの音声出力を変更するだけ。
今回はディアブロⅣで音質を体験してみました。
攻撃時のブンブンとした音やBGMに低音がのり迫力を体感。敵のカサカサした音は画面上の位置関係をはっきりと認識できます。
キャラクターのボイスもよく聞こえますね。
これらの音はキャラクターが近づいても遠ざかっても、距離感を認識でき立体感を感じられました。
遅延に関してはディアブロⅣでは全く問題ありません。
ただし遅延はゼロではありません。
ゲームにより普段有線イヤホン・ヘッドホンを利用していたり、FPS上級プレーヤーでは違和感を感じる方が出てくるかもしれません。
AKG N5 Hybridを使ってゲームをしてみると、音がはっきりしていることで解像感の高さを実感できます。
残響感はやや少ないと感じるかもしれませんが、ゲームの雰囲気を十分以上に楽しめました。
多機能で便利な機能
AKG N5 Hybridは専用アプリから多くの機能を利用することができます。
イコライザーの設定やタッチ操作の切り替えなどが可能です。装着がキチンとできているのかも確認できます。
面白い(便利な)機能がSilentNow。
これはiPhoneなどとのBluetooth接続を解除し、イヤホンのノイズキャンセリング機能だけを利用する機能です。仕事などで集中したい時、少し仮眠を取りたい時などにはとても有効に活用できそうです。
空間サウンド機能などもありますが、音の表現が大きく変わり好みが分かれそうです。
昔のカーオーディオにあったDSPのような作られた音みたい。
これらはアプリから全て操作します。
アプリの使い勝手良好で操作性に不満はありません。
気になるポイント
筐体が大きく装着感はイマイチ
AKG N5 Hybridは装着部が大きいです。
AirPodsのようにステムがあり安定した装着性ですが、装着してみると筐体が大きく耳への負担を感じました。
私自身は装着感は良いとは感じません。
ノズルが短くイヤーピースは浅いため、挿入感があまりなく不快になりません。
装着性は問題はありませんが、サイズが大きいことで長時間の使用は耳への負担を感じることもありそうです。
高音域のノイズキャンセリング性能
ノイズキャンセリング性能は低音にはとても効果的に働いていました。
中高音、特に人の声などの効果は控えめだなと感じました。人の声はしっかり聞こえます。
例えば、電車では走行音は抑えられますが、アナウンスは聞こえてくる。
この辺りをどう感じるかによって評価は変わりそうです。
安全に移動はできるけれど、ノイズキャンセリングによる静寂を大きく期待すると少しがっかりするかもしれません。
他社との比較ではSONYやBOSEなどのノイズキャンセリング性能ほどはありません。
ノイズキャンセリングがあるだけでも静寂性はかなり変わってきますし、音楽を聴いていると外の音が気になることはほぼありません。
まとめ
音楽をメインにゲームも楽しめるワイヤレスイヤホンAKG N5 Hybridを紹介しました。
付属のドングルを使うことにより、高音質・低遅延で音楽やゲームを楽しむことができます。
このドングルはiPhoneにも有効で、iPhoneのみでは実現できなかったハイレゾ級の音質を堪能することができます。
その代わりバッテリーの消費が大きく使い所を選びます。
一台で音楽もゲームも楽しみたい!そのような方にぴったりなAKG N5 Hybridでした。
以上、「iPhoneでハイレゾ級と低遅延を楽しめるAKG N5 Hybrid!これ一台で音楽もゲームも楽しもう」でした。