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1年使って感じた力強さと表現力のある音質 DENON PMA-A110をレビュー

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DENON PMA-A110

こんにちは、エスです。

 

2020年デノンは創立110年を迎えました。

110周年記念モデルとして

  • プリメインアンプ
  • AVアンプ
  • SACDプレーヤー
  • MC型カートリッジ

の4つが作られました。

 

今回はその中でプリメインアンプを紹介します。

 

もしあなたが「力強い音」を求めているとしたら、とてもおすすめするプリメインアンプになります。

 

この記事では

デノン創立110周年モデルのプリメインアンプ"PMA-A110"をレビューします。

 

この記事の注目点

・PMA-A110の写真が多め

・私のシステムによる感想

・電源関係のおすすめ

 

音質に関してこちらのシステムを利用したものになります。

スピーカー:Focal Aria906(純正スタンド)

プレーヤー:Bluesound NODE 2i(光ケーブル)

     :Soundgenic(USBケーブル)

USB-DAC  :MYTEK DIGITAL Brooklyn DAC+

プレーヤーはUSB-DACを通してPMA-A110に接続しています。

 

雑誌やメーカーなどのオーディオルームでは実生活から離れた部屋が多いので、現実的な私の設置を参考にしてみてください。

 

それでは紹介していきます。

 

 

デノン創立110周年モデルの実力は、、、

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プレーヤー・USB-DAC・PMA-A110

音の表現力が素晴らしいアンプ

と感じました。

 

静かですが力強い魅力的なアンプです。

 

初めて聴いた時は「暗い音の表現が素晴らしい」と思いました。

低音の解像感と沈みこみが深く音楽の雄大さを感じました。

音の粒立ちや奥行き感も感じられ音場感の広さもあります。

また、ドラムのアタック感が力強く音楽を楽しませてくれます。

 

低音の安定感が全体的な音のバランスを引き立てます。

 

ライブに行かれる方は想像しやすいのですが、演奏中は特にドラムの低音の力強さによって足元から頭の先まで音楽を体感します。

PMA-A110でも低音の力強さがあり音楽的にもノレます。

音楽が気持ちいいのです。

 

ですが、清涼感ある高音が特徴的なYAMAHAと比べると、高音域の伸びはやや控えめかなと思います。

 

正直デザインがほぼ2500NEと同じで「どうなの?」と思われるかもしれません。

デザインに関しては私ももう少し変化が欲しかったなと思います。

 

紹介の前に、

外観がよく似ている『PMA-2500NE』との関係性を説明しましょう。

 

PMA-A110とは

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110周年の刻印

ベースモデルはPMA-2500NE

PMA-A110はデノン創立110周年記念モデルとして開発されました。

1から開発されたのではなくベースモデルのプリメインアンプがあります。

それがミドルモデルである『PMA-2500NE』です。

 

シャーシを利用することで高音質パーツをふんだん投入しています。

そのためコスト度外しの音質を手に入れることができているのです。

 

PMA-2500NEは現在も販売されています。

 

変更点を一部上げてみました。

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PMA-A110の変更点

音に関するハード面と、NF型からCR型フォノイコライザー回路に変更されています。

また、フラッグシップアンプ『SX1 LIMITED』の高音質・カスタムパーツを多数採用することにより大きく音質の向上を果たしています。

 

110周年として開発されたアンプは

特別でこだわりの詰まったアンプとなっています。

 

それではPMA-A110とPMA-2500NEとの仕様を比較してみます。

PMA-2500NEから大幅に改良されたPMA-A110の実力が数値で表れる!?

 

PMA-A110仕様

PMA-A110とPMA-2500NEとの比較表にしました。

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PMA-A110とPMA-2500NEとの比較

違う部分を黄色にしています。

表で見るとスペックとして音に関する部分の違いがあまりありませんね。

変更は入出力端子の違いがあります。

 

PMA-2500NEから音質では大きな違いがあるのですが、スペックでは違いがわかりません。

 

スピーカー端子がPMA-A110はシングルワイヤ接続になります。

PMA-2500NEはバイワイヤ接続ができました。

 

また、Optical入力が3つになります。

これには面白い機能の一つが追加されたことにより、PMA-2500NEから一つ増えることになりました。

後ほどこの機能の説明をします。

Coaxial入力が1つあります。

 

PMA-A110開封

開封時の画像です。

少しでもドキドキを味わっていただければと思います。

 

パッケージ

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DENON110周年

本体

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正面と背面

スイッチ類とボリュームノブ

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PMA-A110の正面

入力端子とスピーカー端子

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PMA-A110の背面

 

PMA-A110に合わせるオーディオ機器

難しく考えることはなくお手持ちのオーディオ機器を利用してから組み合わせは考えましょう。

スピーカーはどれくらいの金額が妥当か

PMA-A110の希望小売価格が税込393,800円となります。

よくオーディオで音を決めるのはスピーカーだといいます。

もちろんスピーカーが音の要になることは間違いないです。

 

だから「スピーカーが一番高い金額でシステムを組む必要がある」と

お思いの方が多いかな?と個人的に思いました。

オーディオにおいて間違いではないです。

 

私の使用しているFocalのAria906は約20万円でPMA-A110の半額ほどになります。

スピーカーの値段に対してアンプの方が大幅に高いのですが、確実に音質のアップを感じました。

アンプはスピーカーの倍の金額でも問題ないといいますか、倍くらいの金額でシステムを組むとスピーカーを最大限にいかしたシステムになります。

 

DACの利用で好みの音質へ

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好みのDACを使ってみよう

PMA-A110にはUSB-DACが搭載されています。

搭載されているUSB-DACを利用することでもいい音を体感できます。

ですが、「さらなる音質アップをねらったり、既にDACを持ってるよ」という方は外部DACを利用することで音質を好みの方向へもっていくことができます。

 

私は『MYTEK DIGITAL Brooklyn DAC+』を利用していますが、透明感と高音域の気持ちよさがプラス。

さらに好みな音になりました。

 

電源ケーブルや電源タップ

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電源関係により音の傾向がかわる

電源により大きく音の方向性が変わります。

 

電源ケーブル:ゾノトーン - 6N2P-3.5 Blue Power-1.5M

電源タップ:フルテック - E-TP60

電源タップのケーブル:Sir Tone - PWC-11008

 

この組み合わせで、誰が聴いても明らかに低音の量感と押し出し感が増しました。

 

アンプからの電源ケーブルがAETやSir Toneを使用しても、電源タップはオヤイデのMTS-6を使用しても、上記の組み合わせの量感は得られませんでした。

電源タップのケーブルはSir Toneでなくてもお手持ちのケーブルで大丈夫です。

 

もし購入されるのならお試しください。

びっくりするほど変わると思います。

 

もちろん好みの好き好きがありますので、電源ケーブルや電源タップを変更して楽しみましょう。

 

次にPMA-A110の特徴です。

特別感のある色、グラファイトシルバーが個人的にとてもクールでカッコいいです。

 

PMA-A110の特徴

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特別色グラファイトシルバー

グラファイトシルバーの特別感

DENONのアンプ、、、といいますか日本メーカーのアンプの多くはシルバー系が多いですね。

 

PMA-A110の色は存在感があります。

 

私のように黒系の色で機器を揃えている方には、色の統一感として良いポイントかなと思います。

 

次に便利機能の一つUSB-DACを使ってみました。

音質は良好でした。

 

USB-DACを使ってみよう

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USB-DAC搭載

PMA-A110はUSB-DACが装備されています。

パソコンなどをプレーヤーとして音楽の再生できます。

現代的なお手軽さも持ち合わせたアンプです。

 

USBケーブルは別売りになります。

下記はゾノトーン製のUSBケーブルです。

USB TypeA to Bになります。

USB端子のAはパソコン側、BはPMA-A110側に接続をします。

USBケーブルはフジヤエービックで販売中。こちらはゾノトーン製の0.6mです。

 

今回はSoundgenicを利用しました。

Soundgenicを接続したUSB-DACでの音質ですが、低音に重きを置いた音に感じました。

アンプとの音色を合わせたチューニングがされていて見事にマッチしています。

奥行きもあり分離感がよく音楽を楽しませてくれるUSB-DACです。

「とりあえずアンプのみを購入!」でも安心できますね。

 

Soundgenicとの接続はコンパクトで扱いやすいと思います。

fidata Music Appを利用することで、Soundgenic内の音楽ファイルを再生することができます。

 

コンパクトで使い勝手がとても良いおすすめオーディオサーバーです。

www.es-times.com

 

CHECK!

<USB-DAC機能の使い方>

PMA-A110側は『USB Type-B』になります。

パソコンのプリンタなどに使用されている端子です。

パソコン側(上記ではSoundgenic)はそれぞれに合ったものを用意しましょう。

最近ではUSB Type-Cが多くなっていますね。

Soundgenicは『USB Type-A』です。

接続したら入力切り替えのノブを回転させUSB-DACに合わせると再生できます。

デジタル接続になりますのでアンプを、アナログモードから解除して使用してください。

 

テレビと連動できる

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Optical端子(初期は1)に接続することでテレビと連動する

仕様で「面白い機能がある」と言いましたがテレビとの連動機能です。

テレビ音声にPMA-A110を使いたい方はこちらの機能がおすすめです。

 

CHECK!

<テレビとの連動設定>

Optical1・2・3またはCoaxial端子とテレビを接続し、リモコンの『TV AUTO-PLAY』を押すと設定完了です。

『TV AUTO-PLAY』を押すたびにオンとオフが切り替わります。

 

設定によりテレビをONにするとアンプが連動して立ち上がります。

 

注意としてHDMI接続ではありませんので、テレビをOFFにしてもアンプの電源は切れません。

 

連動は便利だけど電源が切れないのは面倒だなと思った方は。。。

PMA-A110は『オートスタンバイモード』があります。

オートスタンバイモードを設定すると、音声入力がない状態で30分間操作しないとアンプの電源が切れます。

 

CHECK!

<オートスタンバイモードの設定>

リモコンの『電源ボタン』を5秒長押しでオンとオフの切り替えができます。

初期状態ではオフの設定になっていますので、PMA-A110とテレビを連動するときにはオートスタンバイモードをオンに設定しておきましょう。

 

ヘッドホンアンプの実力

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ヘッドホンアンプの実力もあり

ヘッドホンアンプはおまけ程度に考えていましたがなかなかの実力がありました。

スピーカ同様に力強さと低音の解像感が高くとても楽しく音楽を聴くことができます。

 

テレビとの連動は人によっては便利な機能ですね。

次は少し気になった点を紹介します。

 

PMA-A110の気になった点

スピーカー端子はシングルに

ベースモデルのPMA-2500NEではバイワイヤリングが気軽にできるように端子がそれぞれ用意されています。

PMA-A110ではシングルのみになりました。

 

XLR接続ができない

この価格帯のプリメインアンプは多くがXLR接続に対応しています。

PMA-A110ではRCA接続のみになります。

音の良し悪しは別として、個人的に接続方法の安定感はXLR接続が優秀で採用して欲しかたなと思いました。

カチッと接続できますので。

 

スピーカーはバイワイヤリング接続をしたい方がいるのも事実でこの点は残念です。

XLR接続に関しては個人的な取り付け方法の意見です。

RCAでももちろん問題はありません。

それではまとめです。

 

まとめ

デノン創立110周年記念アンプPMA-A110を紹介しました。

PMA-A110のある生活は音楽を楽しく熱く体感できる素晴らしいものです。

 

110周年記念ですのでいつまで生産されるのかわかりません。

購入を予定されている方は早めに購入した方が良さそうですね。

 

保証は5年メーカー保証が付与されています。

 

DENONが110年続けてこられたのもユーザーの心に響く音楽を届けてきたからだと思います。

少しお値段が高い、試聴ができない方でも気になる方には、「おすすめします」と背中を押します。

私のお気に入りのプリメインアンプです。

 

今回は写真を多めに実生活でのPMA-A110をイメージできるようにしてみました。

購入後にあなたはどのようにPMA-A110と過ごすのでしょうか。

 

気ままなチェックポイント!

良かったところ

・音の表現力

・USB-DAC搭載

グラファイトシルバーの特別感

・ヘッドホンアンプも音質が良い

気になるところ

・スピーカー端子がシングルのみ

・XLR接続の搭載なし

 

以上、「1年使って感じた力強さと表現力のある音質 DENON PMA-A110をレビュー」でした。